高位脛骨骨切り術 -入院と手術と(その1)
膝専門の整形外科病院で、『高位脛骨骨切り術』の手術を受けることを決めました。
入院、手術、リハビリなど、病院での経過(その1)です。
今回は、2020年3月下旬に、初めて膝専門の整形外科病院を受診した時のことです。
整形外科病院(2020年3月)
クリニックからの紹介で、3月下旬に膝専門の整形外科病院を受診しました。
紹介された病院は、膝関節疾患の手術を多数行っている専門の病院です。
患者さんは年配の方が多く混雑していました。有名な病院なので遠くから来ている方もいるようです。
コロナ渦の真っただ中ということもあり、手の消毒と検温を済ませてから、受付に向かいます。
受付では、受診理由などを記入し、クリニックからの紹介状とMRI検査結果の資料を一緒に渡しました。
初診では、レントゲン撮影後、詳しい説明を受けました。
レントゲン写真やMRI画像の結果、「左膝関節の内側の軟骨がすり減っていて、半月板も傷んでいる状態」ということでした。診断はやはり「変形性膝関節症」です。そして、手術について、簡単に説明がありました。
「変形性膝関節症」の手術は「関節鏡視下手術」「骨切り術」「人工膝関節置換術」があります。
・関節鏡視下手術
内視鏡で、損傷した半月板や軟骨の損傷部を切除する手術です。
4日程度で退院が可能です。
・高位脛骨骨切り術
脛骨を切開して人工骨を埋め込み、それを金属プレートで固定します。
骨の傾きをO脚からX脚に矯正するという手術です。
4週間程度の入院が必要です。
・人工膝関節置換術
変形した膝関節を人工関節に置き換える手術です。
骨セメントと呼ばれる接着剤を用いて人工関節を骨に固着します。
3週間程度の入院が必要です。
先生からは「関節鏡視下手術」、「高位脛骨骨切り術」の手術を提案されました。
現在の私の症状だと膝の外側は正常なので、「人工関節」までは必要ないということです。
手術は、「関節鏡視下手術」と「高位脛骨骨切り術」を同時に行うこともできるし、時間的に余裕がない場合は、「関節鏡視下手術」のみで、損傷した半月板の処置だけをすることもできるようです。ただ、膝の軟骨が改善することはないので、症状がすすめば他の手術が必要になるとの説明がありました。
「骨切り術」は自分の関節が残るので手術後の動きや運動に制限がないし、痛い思いはできるだけ1回で済ませたいので、私は「関節鏡視下手術」と「高位脛骨骨切り術」を同時に受けることにしました。
その日のうちに日程を確認して、手術日は5月下旬になりました。2か月先です。
それだけ手術を受ける患者さんが多いということに、改めて驚きました。