高位脛骨骨切り術 -入院と手術と(その4)
膝専門の整形外科病院で、『高位脛骨骨切り術』の手術を受けることを決めました。
入院、手術、リハビリなど、病院での経過(その4)です。
今回は、主治医からの手術の説明内容について、です。
主治医の説明(2020年5月中旬)
「主治医より手術についての説明があるので、本人と家族が一緒に来院するように」と言われても、独り身の場合はどうしたらよいのでしょうね。やはりこんな時に頼りになるのは兄弟姉妹でしょうか。
私は、妹と一緒に説明を受けました。
先生から、手術について詳しく説明していただきました。その内容です。
診断名:左変形性膝関節症、左膝内側半月版損傷
老化、怪我による変化などが原因で、関節が変形します。
症状は、痛みで歩くのがつらい状態です。レントゲン写真で見ると、関節軟骨がすり減っている状態です。
手術名:高位脛骨骨切り術、半月板切除術
骨切り術は、脛骨の骨切りをすることによってO脚をX脚にする手術です。
内側にかかっていた荷重を外側に移動させ、内側の負担を軽くします。
骨切りをしてできた隙間に人工骨を詰め込みます。骨折と同じなので、プレートで固定します。
プレートは1~2年で、手術で抜きます。
半月板切除術は、内視鏡で損傷した半月板の損傷部を切除します。
麻酔:全身麻酔、硬膜外麻酔
硬膜外麻酔は、腰にチューブを入れて、麻酔薬を注入します。
手術のリスク:血栓、感染、アレルギー
手術後は下肢をあまり動かさないため、血栓ができやすい状態になります。血栓の予防として、血栓防止用のストッキングを利用し、フットポンプで足底を刺激します。
手術後は、体力の低下により感染しやすい状態になります。感染予防として、抗生物質を使用します。
金属プレート、麻酔薬、痛み止め、化膿止めなどでアレルギー症状をおこすことがあります。麻酔や手術の際、神経を傷つける可能性があります。状況に応じて、適切な対応をします。
リハビリテーション:可動域訓練、筋力訓練、歩行訓練
可動域訓練は、器械に手術した足を乗せて膝の曲げ伸ばしをします。
入院:手術後4週間
1本杖で退院の予定です。重労働への復帰には、4カ月程度かかります。
手術の効果と限界
膝の痛みが軽くなります。手術後のリハビリが重要です。
またO脚になって痛みが強くなったときは、人工関節置換施術が必要になる場合があります。
どんな手術でもリスクは多少なりともあります。ちょっぴり不安です。