やっぱり、走るのが好き!

『変形性膝関節症』って何?『高位脛骨骨切り術』って何? 膝の痛みに“おさらば”して、再び走ることを目指す“シニアランナー”のブログです。同じお悩みをお持ちの方の参考になればうれしいです。

高位脛骨骨切り術 - 発症から手術まで(その6)

膝の痛みを感じてから、クリニックで『変形性膝関節症』と診断され、『高位脛骨骨切り術』の手術を決めるまでの経緯(その6)です。

今回は、「変形性膝関節症」について、です。

 

変形性膝関節症

私も診断されるまでは良くわかっていなかった「変形性膝関節症」について簡単にまとめてみました。

 

「変形性膝関節症」は、簡単に言うと、膝関節の軟骨や半月板がすり減って膝に痛みが出る病気です。

すり減った軟骨は通常は再生しないので、変形性膝関節症は少しずつ悪化していきます。

ただ、初期の段階で適切な治療を行うと、症状を改善させたり、進行を遅らせたりできるらしいです。

<症状>

初期   → 膝を動かし始めたときに少し痛みがでる。

中期   → しゃがむのが辛い。階段の昇り降りが困難。膝に水が溜まる。

末期   → 寝ているときに痛む。膝を動かさなくても痛い。

<原因>

加齢・肥満・過去の膝のケガなど。

 

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膝が痛い

 

私の場合は、加齢と、若い時に「膝内側側副靱帯」を損傷しているのと、膝の酷使(ランニング)が原因と言われました。

治療としては、最初の頃は、湿布・膝周りの筋力トレーニング・ストレッチが主で、症状が進むと、膝に溜まった水を抜いたり、ヒアルロン酸ステロイド注射をしたりしました。

改善が見られない場合、最終的には手術を勧められます。

この流れが、定番のようです。

 

入院時に同室になった方で「変形性膝関節症」と診断されて「人工膝関節置換術」の手術を受けた方がいました。

その方は、「手術前は、家の中でトイレにも這って行くくらい膝が痛かった。」と話していました。

 

症状によって、手術の種類も変わってきます。

とにかく、膝に痛みがあったら、症状が軽いうちに、膝専門の整形外科で診断をしてもらうことをお勧めします。

 

高位脛骨骨切り術 - 発症から手術まで(その5)

膝の痛みを感じてから、クリニックで『変形性膝関節症』と診断され、『高位脛骨骨切り術』の手術を決めるまでの経緯(その5)です。

今回は、2019年11月~2020年5月の状況です。

 

 クリニックでの治療(2019年11月~12月)

週1回のリハビリ(運動療法)、週1~2回ジムでの筋トレとピラティスを続けています。

膝を深く曲げるのが辛く、階段の昇り降りで痛みが出るようになり、ランニングを完全に休止しました。

  

膝が痛い

膝が痛い

クリニックでの治療(2020年1月~2月)

週1回のリハビリ(運動療法)、週1~2回ジムでの筋トレとピラティスを続けています。

膝の症状は変わらず、改善の兆しは全くありません。

就寝中に寝返りを打ったときに、痛みが出ることもありました。

治療を始めて約1年となり、2月下旬に再度MRIの検査をしました。

  

クリニックでの治療(2020年3月)

週1回のリハビリ(運動療法)、週1~2回ジムでの筋トレとピラティスを続けています。

MRI診断の結果、外科的治療も考えてはどうかということになり、膝専門の整形外科病院を紹介されました。

そして、3月下旬にその病院を受診し、『高位脛骨骨切り術』の手術を勧められました。

私は、また走れるようになるなら何でも早いほうがいいと思っていたので、迷うことなく手術することを決めました。

病院での経緯は、また後で詳しく記述します。

  

クリニックでの治療(2020年4月~5月)

週1回のリハビリ(運動療法)、週1~2回ジムでの筋トレとピラティスを続けています。

手術後の経過を考えると、筋トレは必須です。

クリニックでは入院する前日までリハビリを続けました。

膝専門の整形外科病院での手術日が5月下旬に決まりました。

 

高位脛骨骨切り術 -発症から手術まで(その4)

膝の痛みを感じてから、クリニックで『変形性膝関節症』と診断され、『高位脛骨骨切り術』の手術を決めるまでの経緯(その4)です。

今回は、「ピラティス」について、「ヒアルロン酸注射とステロイド注射の違い」について、です。

 

 ピラティス

前回の「発症から手術まで(その3)」で、「ピラティス」に通っていると書きましたが、経験のない方にとっては「ピラティス」って何?? ですよね。

私も、始めるまでは「ピラティス」がどんなエクササイズなのか、全くわかりませんでした。

 

ピラティス」は、体幹インナーマッスルを鍛えてバランスのとれた体(骨格)をつくることを目的としていて、動きが地味なのですが結構きついエクササイズです。

やってみると指示されたように自分の体を動かすというのが難しく、自分の体なのにどう動かして良いのかわからなくなります。

 

ピラティス

 

よく「ヨガ」と「ピラティス」が比較されていますが、効果的には共通する部分があるようで、心身を安定したい人はヨガ、身体のコンディション改善ならピラティスといわれているようです。

ヨガ     → 腹式呼吸。ストレッチ重点で、筋肉を強化します。

ピラティス  → 胸式呼吸。正しい骨格を意識して、体幹の筋肉を整えます。

 

私は以前「ヨガ」にも通っていたのですが、膝に負担がかかるポーズもあるので、今は自粛しています。「ピラティス」は「ヨガ」よりは膝に負担がかからないので、ぎりぎり手術前まで通うことができました。

2~3年「ピラティス」を続けていますが、「変形性膝関節症」の特徴でもあるO脚が、少し改善されてきているような気がします。今後も、手術後のリハビリと、右膝の「変形性膝関節症」の予防のために「ピラティス」を続けたいと思っています。

 

 ヒアルロン酸注射とステロイド注射の違い

前回の「発症から手術まで(その3)」で、「いつもはヒアルロン酸の関節注射をするのですが、1回だけステロイド注射に変えた」ことを書きました。

ヒアルロン酸注射とステロイド注射って何が違うの? ということでクリニックの先生に伺いました。

簡単に言うと「ヒアルロン酸注射は膝関節の潤滑が目的で、ステロイド注射は抗炎症と鎮痛作用が目的」ということでした。

病院によって違うのかもしれませんが、私が通っていたクリニックでは、「ステロイド注射は、ヒアルロン酸注射に比べて頻繁には注射できない」との説明がありました。

 

私の場合、炎症が悪化していたときは、ヒアルロン酸注射をしても2~3日するとまた痛みがでて、さほど効き目がありませんでした。ステロイド注射でも効いていたのは1週間程度でした。

私の膝は、注射では緩和できないほどの症状だったということでしょうか。

 

高位脛骨骨切り術 - 発症から手術まで(その3)

膝の痛みを感じてから、クリニックで『変形性膝関節症』と診断され、『高位脛骨骨切り術』の手術を決めるまでの経緯(その3)です。

今回は、2019年5月~2019年10月の状況です。

 

 クリニックでの治療(2019年5月~6月)

MRI検査の結果、『変形性膝関節症』の診断となり、リハビリ(運動療法)の開始となりました。

毎月初めに「リハビリテーション総合実施計画書」にサインをするのですが、診断名にもやはり「変形性膝関節症」と書かれていました。

リハビリテーション総合実施計画書

リハビリテーション総合実施計画書

リハビリでは、膝の痛みから太ももやお尻の筋肉が固くなっているので、その部分のマッサージやストレッチと、膝に負担がかからないように膝まわりの筋肉を鍛えます。

これから手術までの期間、週1回のリハビリを続けることになります。

それと合わせて、前から通っているジムでも筋トレとピラティスを続けていくことにしました。

6月上旬に、膝の水抜きとヒアルロン酸の関節注射を1回しました。

この頃は、膝の痛みがある日はランニングを休むようにしていました。

 

クリニックでの治療(2019年7月~8月)

週1回のリハビリ(運動療法)、週1~2回ジムでの筋トレとピラティスを続けています。

この頃はランニングを休んでいたせいか、あるいはリハビリのおかげか、膝の調子が良くなってきていました。

膝がはれぼったく重苦しい感じもなく、ランニングの距離を少しずつ増やしていきました。このまま、快方に向かっていくと思っていました。

 

クリニックでの治療(2019年9月~10月)

週1回のリハビリ(運動療法)、週1~2回ジムでの筋トレとピラティスを続けています。

セーブして走っていたつもりでしたが、膝に痛みがでてきました。良くなってきたのかと思っていただけにガッカリです。

また、水を抜いて症状が少し改善しては走り、走ると水が溜まり・・の繰り返しになり、この期間で3回ほど膝の水を抜きました。

いつもは、同時にヒアルロン酸の関節注射をするのですが、今回は1回だけステロイド注射に変えています。

 

 

高位脛骨骨切り術 - 発症から手術まで(その2)

膝の痛みを感じてから、クリニックで『変形性膝関節症』と診断され、『高位脛骨骨切り術』の手術を決めるまでの経緯(その2)です。

今回は、「膝の水を抜きましょう」と医師に勧められた・・・、です。

 

「膝の水を抜くとクセになる」はある意味“都市伝説”!?

 膝に水が溜まると、膝がはれぼったく重苦しい感じになったり、膝を深く曲げるのが辛くなったりします。次第に階段の昇り降りでも痛みが出るようになります。

このような痛みがある場合は、早めに整形外科を受診することをお勧めします。

 

私の場合は、歩くだけであれば痛みはなく、ランニング後に痛みが出ていました。

ランニングを休んで痛みがなくなったらまた走る、ということを繰り返していたので、しだいに膝の炎症が悪化して膝に水が溜まってしまったようです。

「膝の水を抜きましょう」と医師に勧められたとき、最初は私も少し躊躇しました。

ただ、水を抜くと楽になりますし、抜いた水の色や量などによって、ある程度炎症の原因がわかるそうです。

<水の色の違い>

黄色で透明     → 半月板損傷・軟骨損傷・変形性関節症など

黄色で濁りがある  → 関節リウマチ、痛風・偽痛風など

白く濁りがある   → 感染・化膿性関節炎など

血液        → 半月板損傷、靭帯損傷、関節包損傷など

油の混じった血液  → 関節内骨折など

 

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「膝の水を抜くとクセになる」とよく言われますが、実際は、もともとの原因が改善されず炎症が治まらないと、何度も水が溜まるということらしいです。

もし「膝の水を抜きましょう」と医師に勧められたら、「水が溜まった原因を予測する検査」と思うと良いかもしれません。原因によって治療の内容も変わってきますしね。

 

私の場合は、『変形性膝関節症』と診断され、1年間リハビリを続けましたが、のちに『関節鏡視下手術』『高位脛骨骨切り術』の手術を受けることになりました。

 

『変形性膝関節症』にならないために、また手術を避けるために予防できることがあります。

膝に痛みがあったら、症状が軽いうちに、(できれば膝専門の)整形外科で診断をしてもらうことをお勧めします。

高位脛骨骨切り術 - 発症から手術まで(その1)

膝の痛みを感じてから、クリニックで『変形性膝関節症』と診断され、『高位脛骨骨切り術』の手術を決めるまでの経緯(その1)です。

今回は、2018年12月~2019年4月の状況です。

 

 発症(2018年12月下旬)

膝に痛みを感じ始めたのは、2018年12月下旬のことです。

12月初旬にフルマラソンを走りましたが、ここ5年間でのベストタイムで、その時はとても順調でした。

その後はいつも通りにランニングを再開していましたが、ある日、左膝に違和感を覚え、それが日を追うごとに痛みに変わっていきました。

ランニングの後にストレッチやアイシングをすると痛みは治まるのですが、次第にそれでも痛みが治まらない日が増えてきました。

スピードを上げて走ることができなくなり、ようやく覚悟を決めて病院に行くことにしました。

 

 クリニックでの治療(2019年1月~2月)

2019年1月初旬、スポーツドクターがいる整形外科クリニックを受診しました。

スポーツを続けながら治療を行うことを重視しているということで、走りたい私にとっては最適なクリニックです。

初診では、エコーで膝を検査し、とりあえず患部にシップをしてしばらく様子を見ましょう、ということになりました。湿布薬は、「ロキソプロフェンNaテープ」です。

2週間ごとに病院に行って、14日分のシップを処方してもらっていました。

この頃は、ランニング後にシップをすると痛みは少し治まる感じでした。 

湿布薬

湿布薬

クリニックでの治療(2019年3月~4月)

ランニングで10Km以上は走らないようにしていましたが、走るたびに膝がはれぼったく重苦しい感じになってきました。膝を深く曲げるのが辛く、階段を降りるときにも痛みが出るようになりました。

俗にいう「膝に水が溜まっている」状態になり、水を抜き、同時にヒアルロン酸の関節注射をしました。

先生がエコーを見ながら位置を決めて、膝に針を刺します。

水を抜いている間は少し苦しい感じがしましたが、痛みはさほどありませんでした。

水を抜き終わると針はそのままで、ヒアルロン酸の注射をします。

 

抜いた水色は40ccほどの量でした。黄色く透明で、液体の中に白っぽい浮遊物が混じっていました。この浮遊物が炎症の原因のようです。

水を抜いてヒアルロン酸の注射をすると2~3日は痛みが治まりますが、炎症が治まらないとまた水が溜まります。

この頃は、水を抜いて症状が少し改善しては走り、走ると水が溜まり・・の繰り返しでした。この期間で、4回ほど水を抜きました。

 

なかなか炎症が治まらないので、膝の詳しい状態を確認するため、MRIの検査を勧められました。

検査の結果・・・、『変形性膝関節症』の診断でした。

  

走ることが好き・・だけど膝が痛いのです

走ることが好きな私ですが、膝が痛くて走れなくなり、病院に行くと『変形性膝関節症』と診断されました。

膝の痛みで走るのはおろか、しだいに日常生活にも支障をきたすようになり、診断から一年、ちょうど還暦を迎えるというときに手術を受けました。

『高位脛骨骨切り術』という手術です。

 

今はリハビリの途中ですが、トレーニングを再開して、またマラソンを走るのが目標です。

新型コロナウイルスが落ち着いたら、海外マラソンにも挑戦したいと思っています。

ラソンは完走メダルを集めるのも楽しみの一つです。

 

サンアントニオマラソン大会完走メダルです。テキサス州の形をしています。

サンアントニオラソン大会の完走メダルです。

テキサス州の形をしています。

 

35歳からランニングを初めて、今年で25年になります。

一番調子が良かったのは40歳前後で、下記がその頃のタイムです。

フルマラソン:3時間41分台

ハーフマラソン:1時間38分台

10km:43分台

怪我の影響や年を重ねたこともあり、下記が最近の2019年頃のタイムになります。

フルマラソン:4時間14分台

ハーフマラソン:1時間52分台

10km:49分台

 

60歳になって手術を受けることになりましたが、まだまだ頑張れる年だと思っています。

フルマラソンで完走メダルを集めること、4時間を切ること、海外マラソンに挑戦することを目標に、これからもリハビリと練習を続けて行きます。

 

ブログでは、怪我のこと、手術のこと、リハビリのこと、今まで参加したマラソンのこと、趣味のこと、そしていろいろ思うこと・・・などなど、綴っていきたいと思います。