1999年サンアントニオマラソンの旅(その1)-準備編
私が初めて経験した海外マラソンが1999年に開催されたサンアントニオマラソン(San Antonio Marathon)です。もう20年以上前のことなので記憶がかなり曖昧ですが、当時のことを思い出してまとめてみることにしました。
何故サンアントニオマラソン?
当時、妹の旦那さんが仕事の関係でアメリカに赴任していて、夫婦と息子、娘の一家4人で、テキサス州のラレードというメキシコとの国境に近い町に住んでいました。それまで私も何度かラレードを訪れていましたが、帰国前にまた妹を訪ねて、せっかくなので近くのマラソン大会に参加してみようと思い立ったのでした。
そしてテキサス州のマラソン大会をインターネットで検索し、マラソン大会の一覧が掲載されたサイトを見つけました。英語で書かれたページでしたが、その中にあったのがサンアントニオで開催されるサンアントニオマラソン大会です。
サンアントニオは妹一家の住んでいるラレードから車で約4時間のところにあります。
余談ですが、1999年といえばまだWindows95の全盛期で、インターネットもそれほど普及していない時代です。そんなPC環境の中でよく海外のマラソン大会を探し出したものだと、自分のことながら感心します。
マラソン大会の参加申し込みと出発準備
マラソン大会の参加申し込みもインターネットを利用しました。サンアントニオマラソン大会のホームページにアクセスして、大会要綱や申込方法を確認します。当然ですが大会要綱も申込書もすべて英語です。当時はパソコンの翻訳機能アプリなどありませんでしたから、ずいぶんと英語辞典のお世話になりました。
まず、大会要綱を確認します。次に、申込フォームに名前、連絡先などを入力して大会のアドレス先に送ります。最後に、銀行で小切手をつくりエントリー費を郵送します。これで申し込み完了です。
本当にこれで大丈夫なのかと一抹の不安がありましたが、数週間後にサンアントニオマラソン大会のホームページで検索すると、参加受付者の中に私の名前があったので少し安心しました。
参加受付の確認をしてから、旅行代理店で格安航空券の予約をします。そして、海外旅行保険に加入したり、成田までのJR切符を購入したり、スーツケースとお土産の詰まった大きなダンボール箱を宅急便で成田空港まで送る手配をします。出発日が近づくにつれしだいに準備が忙しくなってきました。
出発日直前になって
出発の一週間程前になって妹の旦那さんから、会社の出張で初めてラレードに来る人がいるので一緒に連れて来てほしい、という内容のメールが届きました。
出発前日、面識が無く不安だというその彼がわざわざ自宅まで来て、顔合わせをしました。話を聞くと、海外に行くのも飛行機に乗るのも初めてだといいます。そんな人を一人で海外に行かせるなんて・・無謀と言うか、厳しいと言うか・・。スマートフォンもない、いまから20年前のことです。
でもまあ、私にとっては旅の道ずれができて良かったかもしれません。とりあえず、彼とは成田空港で待ち合わせることにしました。
(その2)へ続きます。