骨折して半年で北海道マラソン2013の旅(前編)
2013年の夏、北海道を走ってきました。参加したのは、北海道マラソン大会のファンランの部です。
その年の2月、私は東京マラソンに参加する予定でしたが、不注意で右足の腓骨と外果骨折(すねとくるぶしの骨折)をしてしまい、走ることをあきらめました。仕方なく次の目標ということで、友人と一緒に北海道でファンランに参加することを決めました。ファンランの部はこの年新設されたらしく、ちょうど良いタイミングで参加できました。
8/24:大会前日
札幌には前日入りして受付を済ませ、マラソンのスタート地点を下見しました。
大会では、フルマラソンが12000人、ファンラン11.5kmが3000人のランナーが、「さっぽろテレビ塔」のカウントダウンで一斉にスタートします。
私は骨折して半年なのであまり無理もできませんが、今回は楽しく走るファンランということでいつもの大会と違って気が楽です。宿泊するホテルもスタート地点から近いので、ゆっくり休むことができます。
せっかく北海道に来たので、おいしいものをたくさん食べて翌日の大会に備えます。
8/25午前:マラソン大会
スタートの先頭は大通西4丁目ですが、ファンランは最後尾なので少し離れた場所からのスタートになります。
かなり大勢のランナーが並んでいます。写真を撮ろうとしましたが、手を伸ばしても前方までうまく映りません。その時近くにいた長身のランナーが声を掛けてくれて、代わりにシャッターを押してくれました。なかなか良い写真が取れています。
カウントダウンが始まり、いよいよスタートです。9時のスタートの合図とともに走り出したいところですが、まったく前に進みません。ようやくスタートラインを超えたのは8分以上経った頃でした。ファンランは最後尾からのスタートですが、関門の制限時間はフルマラソンと同じです。この時間ロスが今後どう響いてくるのか・・・。
大通公園からすすきのを走り、中島公園へ向かいます。まだランナーが密集していて、自分のペースで走れません。
幌平橋を渡る頃にようやく人がばらけてきました。幌平橋はアーチ部分が歩道橋になった珍しい橋です。北海道はユニークな橋が多いような気がします。
中の島通りでは、たくさんの高校生たちが応援してくれました。部活の途中抜け出してきたのか、ユニフォーム姿の生徒さんもいます。その生徒さんたちとずっとハイタッチをしながら走りました。大きな声援も心に響きます。これぞファンランという感じです。
走っている最中、コースのところどころで「MBT」と書かれたビブスを着た自転車の救護隊を見かけました。「MBT」はMedical Bicycle Teamの頭文字で、要救護者を早期発見するためにレースに並走しています。みんな大きなリュックサックを背負っていて、AEDや無線、GPSなどを装着しているそうです。
最近ではこのような救護班をよく見かけるようになりましたが、2013年当時としては珍しかったように思います。
そうこうしているうちに、あっという間に5kmの関門が近づいてきました。
(後編へ続く)